女性ホルモンの減少に伴うリスク

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女性の心と体は月経周期によりコントロールされています。
女性ホルモンには卵胞ホルモンであるエストロゲン、黄体ホルモンであるプロゲステロンという2種類があり、おおよそ28日前後の月経周期の中でこの2つの分泌量が入れ替わることによって、妊娠や出産などに備えています。
本来はこれらのホルモンバランスを自律神経がうまく保ってくれています。

卵巣の機能が低下したり、生活習慣の乱れから月経周期が乱れたりすると、さまざまな症状が現れます。
女性ホルモンの不足によるリスクとしては、30~40代では生理痛、更年期の年代と言われる40代後半~50代前半ではほてりや発汗(ホットフラッシュ)・乳房痛などがあげられます。
他にも下腹部や大腿部への脂肪増加、シワの増加、骨がもろくなる、脂質代謝悪化などもあります。特に女性らしさを司るエストロゲンが不足すると、肌や髪の毛、体のラインなどに影響を及ぼします。

女性ホルモンの減少は外観だけでなく、内的な疾病を引き起こすことが分かっています。
乳がんもその一つであり、脂質代謝減少は高脂血症・動脈硬化へのリスクを上げ、骨がもろくなる骨粗鬆症は寝たきり生活に発展しやすくなります。
また、エストロゲンレセプターとアルツハイマー型認知症の関係も研究が進んでいて、女性ホルモン量が不足すると脳の機能にも影響が出ると言われています。
逆に言えば、女性ホルモンが多く分泌されていると脳の機能も安定するということになります。
上記の疾病リスクや体の不調を増加させないためには、生活習慣の見直しも大きな効果があります。食生活では、ビタミンやタンパク質、ミネラル分を多く摂取し、脂質を減らすようにします。
また、体内におけるエストロゲンの増加ということで、大豆食品を多く取り入れることも有効です。大豆食品に含まれる大豆イソフラボンは、エストロゲンと化学構造が似ていて、その作用も似ているためです。

大豆食品は乳がん発症のリスクを抑える可能性があるとも言われています。
これは乳腺細胞にあるエストロゲン受容体へイソフラボンが先に結合することによって、体内エストロゲンの作用を弱くするというメカニズムのためだと考えられています。
イソフラボンは豆腐、納豆、油揚げなど大豆食品に多く含まれていますので、すぐにでも実践できる方法と言えます。
食生活では他にもハーブ、プラセンタなどのサプリメントを取り入れることも有効です。また、運動などにより心理的ストレスフリーを心がけることも、ホルモンバランスの維持には効果があります。

女性ホルモンが減少すると薄毛の原因にもなる

ホルモンバランスの乱れが女性の薄毛の原因となることも大いにあります。
女性ホルモンであるエストロゲンは髪の毛の健康維持・成長持続という作用を持っていますので、おおよそ40代後半よりエストロゲンの分泌が減少し不足してくると、髪の毛の成長に多大な影響を及ぼし薄毛になると言われています。

これは加齢によるものに限定されず、若年層の人でも過度のストレス・不規則な生活習慣、乱れた食生活などにより、自律神経のバランスを崩し、やがてはホルモンバランスの乱れへと繋がってしまうことにより、更年期のような症状が現れることもあります。
更年期障害は卵巣機能低下によるエストロゲン分泌の減少ですので、薄毛を引き起こす原因になります。

ホルモンバランスの崩れやすい出産後にも一時的に薄毛なりやすいことが分かっています。
産後脱毛と呼ばれる産後3ヵ月後くらいからの薄毛の症状は、妊娠期間中に大量分泌されていた女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンが急激に減ることによるものです。
プロゲステロンにも育毛作用があります。産前産後では女性の体のホルモン状態はガラッと変わりますので、その急激な変化に戸惑い、さまざまな症状が現れます。

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