ホルモン異常に使うピルの種類

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女性だからこそ分泌される女性ホルモンは、体の機能やバランスを適正に保ち、妊娠や出産、そして更年期などに大きく関わる必要不可欠なものです。
ホルモンのちょっとしたさじ加減によって、子宮や卵巣などの機能に影響を与え、体全体が良くも悪くも変化を起こします。
そのため、これから初潮を迎える女の子や、妊娠や出産に備える成人女性、そして加齢によって更年期を迎える女性は、特に女性ホルモンの仕組みや関連する疾患に関しての理解が必要です。

女性ホルモンは卵胞期にエストロゲン、黄体期にプロゲステロンが分泌されます。月の間の排卵期を中心として、前半はエストロゲン、後半はプロゲステロンというサイクルを繰り返します。
健康で体の機能が正しく備わっている場合は、これらの女性ホルモンが規則正しく分泌を繰り返しますが、何らかの原因によってこの分泌が正しく行われない場合があります。
ストレスによって、脳の視床下部からの指令が伝わらず、ホルモン分泌が滞る場合や、卵巣や子宮の機能の低下による場合などがあります。
特にストレスやダイエット、睡眠不足や不規則な食生活などによってホルモンバランスを乱すケースは特に多くみられ、それによってホルモン異常による婦人科疾患となり、月経異常や子宮内膜症などの原因となる場合もあります。
ホルモンの異常によって引き起こされた疾患を治療するのに有効なのは、ピルと呼ばれる薬です。ピルと聞けば、最初に誰もが思いつくのは避妊薬という事かもしれません。
しかし現在では避妊薬という役目だけではなく、ピルによってホルモンを調整する意味合いが強く、疾患の治療薬となる事から、未婚の若い女性が使用する事も多くなってきています。

ピルの種類は3種類に分けられ、症状や疾患の種類によって使い分けられます。低用量、中用量、高用量があり、それぞれ女性ホルモンの含有率が異なります。
一番低いのは低用量ピルで、主に避妊薬として使われます。また、月経周期の改善や月経前症候群の緩和、ニキビや多毛症の治療などにも効果的とされています。
低用量よりも多い女性ホルモンを含む中用量ピルは、月経困難症や月経異常、子宮内膜症や子宮筋腫などの、特に不妊の原因となりやすい婦人科系疾患の治療薬として有効です。
また一部の機関では、緊急避妊用ピルとしても利用される事があるようです。
女性ホルモンのエストロゲン含有率が非常に高い高用量ピルは、ホルモン異常の疾患のみに使用されます。ホルモン含有率の高さから、特に医師による適切な観察や指導が必要であり、慎重に使われるべき薬です。

更年期障害にもピルは効果的

これらの低用量、中用量、高用量ピルは、月経周期の定まらない若い女性や、妊娠、出産を控える女性だけでなく、加齢により更年期となった女性に対しても効果的です。
更年期によって女性ホルモンの分泌が減る事で、体の機能は大きくバランスを崩します。
卵巣機能が低下し、ホルモン分泌も変化する事で、月経異常や出血量の不安定を招き、コレステロールや尿酸値なども上がりやすくなります。さらに、突然の汗の吹き出しや、頭痛に腰痛などの関節疾患を患います。
また、イライラやうつ状態などの精神疾患を起こす事もあり、個人差はあれど、辛い思いをする女性がとても多いのが現実です。
これらの更年期の症状を少しでも軽くするのに効果的と言われているのが、低用量ピルの使用です。
足りなくなった女性ホルモンを低用量のピルによって補う事で、ホルモンの安定化を促します。それによって体のあらゆる不定愁訴に対しての緩和が見込めます。
またプレマリンという卵胞ホルモンが関係する婦人科疾患の治療を目的とした薬もあります。
通販を利用してプレマリンを買うこともでき、主に更年期障害の方の治療に用いられていることからも効果が期待できます。
ただし、更年期の女性のピルやホルモン補充療法などは、乳がんのリスクも指摘されていますので、医師との綿密な診察、指導、処方が必要になります。特に身内に乳がん患者がいる場合は、注意して医師の判断を仰ぎましょう。

女性にとっては生涯左右される女性ホルモンの存在は、思っているよりも大きなものです。特に最近では、若い女性に子宮内膜症や月経異常が増えてきています。
昔よりも働く女性が増えてきた事によってストレスの度合いも増し、身体が悲鳴をあげているのかもしれません。
不妊の原因となる事の多い、婦人科系疾患の放置は良い事ではありません。普段から自身の体の変化に注視し、異変を感じる事があれば、まずは病院で診察を受ける事が大切です。
何か問題があったとしても、早期発見と早期治療によって回復する可能性があるからです。特に、これから妊娠を望む人は、不妊などに悩まされないように、女性ホルモンのバランスに注意して下さい。

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