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ピルの副作用に伴う体への負担

ピルのイメージ画像ピルという言葉を聞いたことがある方は少なくないとされますが、一体どのような薬のことなのかよく知らない人も割と多いようです。
ピルは避妊目的で使用される薬のイメージが一般的かもしれませんが、実際には避妊目的のタイプと避妊目的外の作用がある副効用タイプがあります。
ピルと呼ばれる薬には、基本としてエストロゲンとプロゲステノーゲンが配合されています。服用によって体内のホルモン量を調節して排卵を抑制し、妊娠と同じ状態にします。すると、精子は子宮内に侵入することが難しくなり、着床もしにくくなります。

副効用では、月経期間中の不調やホルモンバランスによる不調の改善、卵巣嚢胞や子宮がんなどの予防が期待されます。
月経中や前後の時期はホルモンバランスが変動するので不調が起こりやすく、人によって症状の程度も違います。
活動が困難になるほど重い方が使用する場合が多く、今ある症状に対してだけでなく、乳がんなどの今後の疾患リスク軽減のためにも用いられます。
両方のタイプを総じてピルと呼びますが、世界的に見ると使用者1億人以上ととても多く、世界で一番多く飲まれている薬と言われています。
日本では普及率が低いのですが、2017年現在の日本には約12種類のピルが取り扱われており、個人の目的・体質・症状などに合った種類が選ばれます。

ピルに基本として配合されるエストロゲンとプロゲステノーゲンといった2種類の配合物質はホルモンの一種で、避妊用と副効用では期待される作用が異なりますが、体にとってはホルモンを不自然に調節することになるのでリスクがあり、何かしらの副作用が現れやすいとされます。
そのことから、ピルには怖いとか副作用が心配といったイメージが強く、現実として服用に関係した何かしらの副作用を感じたことがある使用者は多いようです。
日本を含めた世界各国にはホルモンバランスの崩れや月経中の不調感で悩まされている人がたくさんいることが、使用者の数から分かります。しかし、ピルにはリスクがあり、副作用があることも忘れないようにしたいところです。

ピルの服用によって現れる可能性のある副作用は、頭痛・吐き気・不正性器出血などです。頭痛や吐き気はつわり症状と似ていますが、吐き気の程度は軽度であることが多いとされます。
不正性器出血は、月経期が終わってから次の月経が来るまでの間に見られます。他に、乳房が張ることもあります。
人によって現れる副作用は異なりますが、軽度であれば2ヵ月から3ヵ月ほどで治まります。
副作用の程度がひどい場合や3ヵ月以上経っても治まらない場合は、ピルが合っていない可能性や他の異常が考えられるので、病院へ行って医師に相談してみましょう。
女性はホルモンバランスの変動が周期的に起きるので不調になりやすく、活動するために副効用のピルを使用する方も多いです。
服用によって体調が楽になることは良いことですが、使用する上では副作用についてもちゃんと知っておきましょう。どのような副作用がでるのか、副作用に対する対処法などを学んでおくことで、適切な対処をすることができます。

ピル服用で副作用が出るまでの時間

ピルを飲もうとしている女性ピルには避妊用と副効用の他にも種類分けがあり、その分け方というのが錠数と飲み始めの時期です。
1つのシートに入っている錠数が薬の種類によって違い、1シートに21錠入りのタイプと、1シートに28錠入っているタイプがあります。21錠タイプと28錠タイプは、飲み方が異なります。
飲み始めの時期では月経期が来たその日に服用を開始するワンデイタイプと、月経期が来てから初めての日曜日に服用を開始するサンデータイプがあります。
どちらにしても副作用が現れるまでの期間には差が無く、薬なので服用を始めてすぐに現れることも否定できません。
副作用が現れるまでの期間、副作用の程度に関しては個人差があるので、飲み始めの1日目で副作用を感じる人もいれば、しばらくしてから感じるようになる人もいます。また、薬の種類によっても現れる時期は異なる場合があります。
体内のホルモンバランス変動に体が慣れてきたら副作用も治まりますので、しばらく飲み続けることで正常であれば副作用を感じなくなります。
平均して長くても3ヵ月続くとされているので、3ヵ月以上続くようなら一度病院へ行って相談することをおすすめします。

薬の種類が合っていなかった場合は早めに気付いて相談することが大事で、その判断の目安となるのは症状の程度です。通常の副作用で現れる程度は軽度なので、吐き気も頭痛も軽度で済みます。
しかし、妊娠時のつわりと同じくらいひどい吐き気がしたり、活動力が低下するほどの頭痛を覚えたら、合っていない可能性があるので病院へ訪れるようにしましょう。
副作用が現れる期間は薬の種類や個人で違うことが分かったところで、ピルの錠数による分類と飲み始め期間による分類について触れておきます。
まず、錠数から見て行きますが、1シート21錠タイプと1シート28錠タイプがあります。作用の違いはありませんが、飲み方が異なります。

1シートが21錠のタイプ

21錠タイプは21日間服用を継続したら、7日間休薬します。28錠タイプは28日間服用を継続したら、休薬期間無しで新しいシートの服用を開始します。
休薬期間は体への負担を軽減するためにあるので、休薬しない28錠タイプは1錠の効能が弱いと思われるかもしれませんが、そうではありません。

1シートが28錠のタイプ

28錠タイプの最後の7錠は偽薬で、薬というよりただの粒です。7日の休薬期間は管理が曖昧になることがあるため、ちゃんと7日間服用を止められるように、最後の7日間が偽薬になっています。服用管理が手間に感じる方に向きます。
また、服用することで安心感が得られる方にとってはプラシーボが期待できるかもしれません。
錠数についての次は、飲み始める時期の違いによる分類です。ピルの飲み始め時期には、ワンデイタイプとサンデータイプが用意されています。どちらも効能としては同じですが、予定によって使い分けることで服用しやすくなります。

1day(1日)タイプって?

ワンデイタイプは1day(1日)ということで、月経が始まったその日に服用を始めるタイプです。月経1日目に飲むタイプと覚えておくと良いでしょう。
月経が始まる時期がいつか分からない月経不順や、早く月経期が来てほしいなどの予定的な理由がある時に向きます。避妊の作用は、飲み始めから1週間後に現れるとされます。
サンデーはSunday(日曜日)に服用するタイプで、月経が始まってからの最初の日曜日に服用を開始します。日曜日に服用を開始することで、月曜日から金曜日の間までに月経を終わらせる作用があります。
来週の日曜日に月経期とかぶりたくない予定が入っているのに月経期が来てしまった時や、来週以降に予定が入っているけど月経期がいつ来るか分からない時に用いられます。

ピル服用での頭痛の対処法について

ピルのよる副作用で代表的な症状である吐き気と頭痛は、軽度であっても不快な感じは覚えると思います。特に、会社務めの方や接客業がある方、普段は吐き気や頭痛と無関係である方にとってはとてもつらいかもしれません。
生活や仕事などの活動を行うためにピルを服用する場合もあるので、副作用に負けては意味がないです。
吐き気は女性ホルモンのバランスに変化が起きたことで生じることですが、女性ホルモン以外のホルモンバランスの影響も受けやすい頭痛症状はピルの副作用として抱える方が多いため、どのように対処したら良いのか知っておくと役立つ時が来るかもしれません。

まず、ピルを服用してはいけない人について触れておきましょう。服用してはいけない人が服用した時には、より副作用リスクが高くなり、子宮がんや乳がんといった疾患がある場合は悪化リスクが不安要素です。
疾患リスクを高めたり、頭痛や吐き気などの副作用で苦しまないためにも要チェックです。

  • 妊娠している、または妊娠している可能性がある方。授乳期間中の方
  • 乳がん・子宮がん・子宮頸がん・子宮筋腫がある方、または疑いのある方
  • 高血圧・血栓症・心筋梗塞になったことがある方、または疑いがある方
  • 血栓性静脈炎・肝塞栓の既住がある方
  • 脳血管・心血管系に異常が見られる方
  • 肝機能障害のある方
  • 糖尿病・高脂血症のある方
  • 近日に手術を行った方、または手術を行う予定がある方
  • 1日15本以上のタバコを吸う35歳以上の方

上記に当てはまる方は、服用することが認められません。
服用開始時に上記の状態に当てはまらなかったとして、服用を継続している中で当てはまる症状が現れた時には、これまで副作用が出ていなかったのに出るリスクが生じたり、子宮がんや乳がんなどの疾患が重症化するリスクがあるため早めに医師に相談するようにします。

では、ピルの副作用によって生じる頭痛に対する対処法についてですが、最もな対処法は薬の種類を変えることです。
ピルは薬の種類によって頭痛や吐き気が出やすいものと、出にくいものがあります。配合ホルモン量で高用量・中用量・低用量に分けられており、低用量に近い方が副作用は出にくいとされています。
低用量より更に少ない超低用量もあり、一例ですが「ヤーズ」「ルナベルULD」「ヤスミン」は副作用が出にくいと言われています。
他に3相性ピルというのもあり、この種類ではホルモンの量が2段階で変化するため、急激なホルモン変動が起きにくく、副作用も起こしにくいとされます。
3相性ピルには「アンジュ」「トラキュラー」などがあり、低用量よりもエストロゲン量が少なく配合されているので、ピルを使用したいけどこれまで試した種類ではどれも副作用が出てつらい時に、3相性ピルを試してみることをおすすめします。

用量的に合っていない薬の種類を使用し続けると体への負担が過度になり、体調が良くなるどころか悪くなってしまいます。
近年、罹患率が上がっている乳がんや子宮がんのリスクのこともあるので、合わない時には医師に相談することを行うようにしましょう。
薬は何でも実際に使ってみないと合う合わないが分からないので、使い始めはお試し感覚で使用を始めると良いです。

ピルによって副作用が出るのはなぜか?

体調を改善するために服用するはずのピルで、なぜつらさのある副作用がつきものなのかと疑問に思う方もいるかもしれません。
副作用が出てしまう理由の一つとして大きなことは、ホルモンのバランスを外部の力(ピルの作用)によって変動させるからです。

体内には色々なホルモンが存在していますが、ピルが直接的に働きかけるのは女性ホルモンです。ホルモンバランスは感情を左右します。特に女性ホルモンのエストロゲンは、少なすぎても多すぎても良くないとされています。
エストロゲンには優しい気持ちになる働きがあるようで、少な過ぎると攻撃的になるようです。
逆に多すぎると子宮筋腫などの疾患になりやすくなると判明しており、優しい気持ちのホルモンだからといって過多も良くないことが明らかにされています。少ないとか多いとかだけではなく、急激に変動した時にも心身的な不調が生じます。
これらホルモンバランスの変動による不調は、服用期間が経つごとに軽減していきます。
いつまで経っても軽減されない、生活の中での作業が困難になるほど副作用による不調感が強い時には、薬の種類が合っていないのかもしれません。
もう少し具体的に言うと、配合されているエストロゲン量が体の状態に適切ではないのかもしれないということです。

ホルモンバランスの変動がどの程度起きているのか、女性ホルモンの減少がどの程度起きているのかなどは人それぞれです。
副作用が強いということは、その人の体にとって多い量が含まれているということになり、効き目が弱いということは、その人の体にとって少ない量が含まれているということです。
副作用が強い時には、エストロゲン量が今使用しているものより少ないものを処方してもらうようにします。
効き目が弱い時には医師に相談した場合、今より量が多い種類を使うことになると思いますが、薬としての作用が強いことは体への負担も大きくなるということを忘れずに、体のことも考えて選ぶようにしましょう。

女性特有の疾患である子宮がんや乳がんなどを予防するためにも用いられるピルは、使用方法を誤るとリスクが高い薬です。
避妊のために、不調改善のために、子宮がんや乳がんの予防のためになど使用目的はさまざまですが、どのような理由であっても自分に合った種類を使用することで生活に支障が及びません。
既に乳がんや子宮がんといった疾患がある場合にもピルは使用することができませんが、初期の乳がんや子宮がんなどで自覚していない場合もあります。
初期の乳がんは気付きにくいもので、検査でも発見できる割合は100%ではないことが現実です。
それでも万が一のことがあってはいけないので、ピルを使用する前には乳がんや子宮がんなどの検査を行うことが望ましく、服用してはいけない人に当てはまらないことを確認するために血流系や肝機能なども全面的に検査しておくと副作用や効き目に関する危険性は軽減されます。

最後に、合っているピルでも作用の確実性はありません。避妊目的の場合は他のことでも避妊を意識することが大切で、副効用では生活習慣の見直しも大切です。